作者買い。毎作ちょっとホラーみがあるんだけど、好きなんだわ。
導入部分のあらすじ
ある小説家が行方不明になり、捜索されることに。
警察が家に来て手がかりがないか探すと、気になる文書を見つけて、その文書が本作の大半にあたります。
その文書の作者が本書の主人公の女の子。
その話は、小学生で母親と2人暮らしなのだけれども、いわゆる毒親な母親で人生を終わらせるために、踏切で自殺を試みる時にその女の子を引き留める男に声を掛けられるところから始まる。
女の子はある小説を持った状態で自殺しようとしていたのだけれども、声をかけてきた男はその小説を書いた小説家であると。
そして、声をかけた理由は、本を持ったまま自殺されては風評被害で困るから。
そんなこんなで、出会った二人の物語。
感想(ネタバレあり)
そもそもタイトルでネタバレされているので、女の子が小説家を殺してしまうのは自明で、ではなぜ殺してしまうことになったのか?について語られています。
お互いがお互いに変に依存してしまって、うまくかみ合わなくなった結果、という感じなのだけれども、何とも言えない悲しいお話でした。
最後のオチの部分は、どうあがいても救われなさそうな感じで、なんともって感じ。